ドイツ語の語彙数1万到達して得た事3つ
(2014年7月 フランクフルトマイン川ほとりにて筆者撮影)
日本人だと感じる3つの場面
私の学歴 ~第二章:獄中生活~
高校卒業後に初めて入った大学生活は、私にとって、
仕事と外国語
私の学歴 ~第一章:プロローグ~
学歴と聞くと、否定的な文脈で捉えられる場合が少なくない。例え
なぜならば、私の生き方や考え方は、この大学生活を通じて、形成された部分が大きいからである。
ドイツ語会話盗聴ー3つの場面ー
私しりぼうはドイツ人の同僚に囲まれて仕事をしている。はっきり言えば、彼らドイツ人同士の会話にはついていけない。一対一での会話ならともかく、ネイティブの会話の輪に入っていくのは、スピード、語彙力ともに、私のドイツ語では、まだまだである。
そんな中、私が唯一できることは、ドイツ人同士の会話を「盗み聞き」することだ。
それは、職場だけではなく、電車の中やカフェなどあらゆる場所で、しばしば聞き耳を立てている。今回は、スパイしりぼうが、いかにもドイツ人らしいと思った、お気に入りの表現を紹介したい。
(2017年7月 ドイツButzbachにて筆者撮影)
続きを読むドイツ人とのビジネスで気をつけること3つ
前回は、エッセイ形式であったが、再び、「3つのシリーズ」に戻したい。
最近、ビジネス上で気付いたことを簡単に紹介したい。日本人がドイツでビジネスをする上で、おそらくドイツ人が不快に思うことである。
以前、日本人の同僚2人とドイツの会社へ訪問をした。その時に気づいた出来事である。確かに、私しりぼうは日本人である。しかし、なるべくドイツ人の考えや風習を日々理解しようと努めている。
そういった姿勢でドイツで生活してはや3年半が経つと、もはや典型的な日本人ではなくなる。一方で、まだ「ドイツ人化」されていない日本人の行動を見ると、ときたま奇妙に思えたり、「あ、かつて自分のそうだったな」と思うことがある。
さて、前置きが長くなった。本題に入るとしよう。
(2018年1月 筆者Boppardにて撮影)
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徒然なる育児日記
日進月歩
10か月になる娘は、ハイハイを自分のものとしている。今は、とにかくつかまり立ちにご執心だ。しかし、その様子を見ていた時、ふとこう思うのである。
「もしかすると、歩行は生まれながらの、本能ではなく、誰かに教わる学習ではないのか」と。
というのは、食べること、話すこと、遊ぶことなどはすべて両親や周りの大人たちがすることを見て、子供は、真似る。そして、彼らの行動を自分のものにしていっている。であるならば、立つことや歩くことも、本能的というより、大人の行動を真似ようとするがゆえに、つかまり立ちや、歩行を試みるのではないか。
生まれて間もなくすぐに馬は自力で立ち、走るのと同様に、人間の歩行も誰からも教えられるのではなく、「自然と」歩けるようになる、と言われることがある。しかし、自分の子供の様子を見る限り、私はそのような本能論には与しない。
とはいえ、現代においてこの仮説を科学的に証明することは、ハードルが高い。それは人道的な理由からである。もし、この仮説「人の歩行は、先天的ではなく後天的に得られる」を証明するのであれば、サンプルとして無垢な赤子を必要とするからである。
そんな時、世界史で登場するとある人物を思い出した。第五回十字軍を率いて、戦闘をせずエルサレムを奪還したフリードリヒ2世※である。彼は、閉鎖的な中世のキリスト教的価値観に縛られず、開放的な人柄であったとされる。
とりわけ、好奇心旺盛な性格で、「人は元来どの言語を話すのであろうか」の疑問を持った。答えを知るために、生まれたばかりの赤子を集め、一切の言語を聞かせず、話しかけずに育てた。結果は、すぐに死んでしまったそうだ。
好奇心は猫だけでなく、赤子をも殺す、か。
ボタンとバラ
昨日、ドイツで初めて車を運転した。車がマツダ製とはいえ、すべてがドイツ語表記であった。また、日本の車とは仕様が異なり、日本にはない機能やボタンが運転席に散りばめられていた。
そこで、運転をする前に、ありとあらゆるボタンを押して、「これを押すと何が起こるのか」を確かめた。約20分を要した。試行錯誤を繰り返す中、必要なもの、不要なもの、運転中は押すべきでないもの、走行前に確認すべきものをある程度、把握することができた。
ボタンを押しまくっている自分の姿を後で思い返すと、これはまさに赤子、子供の本質を表していることに気づいた。
自分の子供を見るにつけ、「何て、この子は気がそぞろで、一つのことに集中せず、ありとあらゆるものを触れたり、試みようとするのか」の疑問がしばしば湧いてくる。
そのような疑問に対して、「大人には子供の不規則な行為を理解できない。しかし、それ故に、子供を見ることは楽しい」と、言う人もいる。
しかし、それは私の疑問に対する対処法であって、回答ではない。
思うに、子供と大人の本質は変わらない。それは、慣れない車の中で、自身が無数のボタンと格闘していた「何が起こるのだろうか」の動作確認から答えは導かれる。
不慣れな車の動作確認と見知らぬ道具や世界に興味を持って学習をしていく子供と、何ら違いはないからである。
(2018年1月 ライン川ちかくにて 筆者撮影)
※フリードリヒ2世:
彼の略歴を「世界史の窓」さんから紹介する。
フリードリヒ1世(赤髭王)の孫に当たり、母がシチリア王女であったのでシチリア島で生まれた。幼時に父が死にローマ教皇インノケンティウス3世を後見人として育つ。成人して1212年にドイツ王、ついで1220年に神聖ローマ皇帝となる。彼は9年間ドイツに滞在しただけで、ほとんどをシチリアの王宮パレルモで過ごす。イタリア名ではフェデリーコ2世という。(中略)
このシュタウフェン朝のシチリア王国は、イタリア・ノルマン・ドイツ・ビザンツ・イスラームの要素が混在した国際的な環境があり、彼自身もアラビア語も含め9カ国語に通じ、動物学者でもあり、文芸を保護し、ナポリ大学を創建するなど、開明的な文化人であった。また、シチリア王国は官僚制度が整備され、貨幣制の整備が進むなどの優れた面を持ち、その合理的な政策で彼を「最初の近代的人間」(ブルクハルト)と評価されている。
日本で有給休暇が取りにくい理由3つ
今回、取り上げる話題は、有給休暇についてである。言わずもがな、日本は、先進諸国の中でも、有給取得が少ない国として知られている。※1
例えば、このような記事は何度も見たことがあるだろう。
この記事によれば、2017年、調査対象30か国のうち、日本は有給消化率が最下位だったようだ。
日本の有給休暇を取り上げた記事や話はよく耳にするが、その際に必ず、「〇〇(国名)では、こうである」という比較をする。以前にも、私しりぼうが取り上げた、いわゆる「出羽の守」の一種である。
例えば、フランスでは3週間連続のバカンスは稀ではない、ドイツでは有給の取得ために仕事をしている、などの論調である。また、ここで少し実体験を紹介すれば、現に私しりぼうの上司(ドイツ人)も、昨年、春と夏に一回ずつ2週間の休暇を取っている。
では、なぜドイツでは有給休暇を取得しやすく、日本では取得が難しいのか。今回、私しりぼうがあえて積極的に「出羽の守」になってみようと思う。そして、ドイツ事情との比較から、日独の違いを浮き彫りにし、なぜ日本では有給休暇を取得しにくいのかについて、原因を述べる。
しかしながら、この手の話をすると、様々な原因があり、議論を深めていくことが難しい。その結果、問題の本質が見えにくくなる。そして、問題が見えなければ、当然解決は遠のくばかりである。
そこで、ここでは私の経験から、主に三つの側面から、その原因を論じる。
三つの側面とは、実務的側面、法的側面、社会的側面である。
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炎上必至、出羽の守3大発言
1 出羽国の長官。
2 《連語「では」と「出羽」をかけて》「海外では」「他業界では」のように、何かにつけて他者の例を引き合いに出して語る人のこと。多くは揶揄 (やゆ) の気持ちをこめていう。