緑信号を渡る - どこのドイツだ!

在独歴約3年!思想の飴細工師が書き下ろす!

ドイツで気をつけるべき仕草3つ

私、しりぼうは在独3年になった。ドイツでの生活がある程度長くなってくると、ドイツと日本の違いにわざわざ驚かなくなってくる。

 

もちろん、国が違えばすべてが違う。言語、文化、習慣、考え方など様々な面で違いがある。その中で、言語の難しさは言うまでもないし、すでにほかの記事で外国語習得の大変さは何度も述べている。

 

しかし、今回取り上げることは、言語ではなく、仕草についてだ。ドイツにはドイツ特有の仕草があり、日本には日本特有の仕草がある。どちらが、正しいとか優れているということではない。

 

仕草とは、単にその国で、当たり前になっている挙動の一つで、生活の一部になっているだけだ。

 

例えば、日本では、会釈やお辞儀を挨拶、お礼、謝罪など様々な場面で使用する。お辞儀を伴うことによって、その気持ちをより明確に表現することができる。

 

いやむしろ、お辞儀を伴わない謝罪など、謝罪の意を表しているように感じられない気さえする。逆に日本の文化を詳しく知らないドイツ人の前でお辞儀をしてもその意味は、あまり伝わらないだろう。むしろ、不思議に思われるかもしれない。

 

今回はそのような我々の行動や仕草に焦点を当てる。とりわけ、我々日本人にとって、少なくとも私にとって、当たり前に習慣になっている仕草だ。

 

しかも、それがドイツでは、不思議あるいはややもすれば奇異に映る仕草だ。

 

ちなみに、私の意見は、郷に入れば郷に従えだ。故に、ドイツに住むかぎりは、少なくともドイツ人の前では、日本特有の仕草は避けるべきだと考える。

 

なぜならば、すでに述べたようにそのような行動や仕草は理解されないからだ。また、仕草の中では、尊敬されないどころか、ただ馬鹿にされる可能性があるからだ。

 

なぜ、仕草を取り上げようと思ったか。きっかけは、外国に住むにあたって、語学や文化理解の重要性は説いても、仕草やジェズチャーの必要性を聞くのはまれであったからだ。

 

今回は、私の経験から自戒をこめて、日本人ありがちの仕草を紹介したい。

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(2013年3月某日 都内某所にて筆者撮影)

 

1.「おーっ」という感嘆

何かに驚いた時、我々日本人は、「おー」っと言うことがある。プレゼントを開けて中身を見たとき、急に大きなトラックが横切ったとき、何か美しいものを見て感動したときに我々は、このような感嘆詞を使いがちである。

 

はっきりと言うと、ドイツ人はこの感嘆詞は間抜けに聞こえる。しかし、文化が違うから仕方がない。日本では通用する。ドイツでは通用しない。それだけだ。

 

逆に、日本で話を聞いているときに、「Uh-huh」と言ったら、不自然だろう。

ドイツ語では、驚いた際には、「Huch! 」や「Ach so.」を使うのが良い。

 


2.やたらに急ぐ
分かりにくいので、具体例を挙げる。私は、「無意味な小走り」と名付けている。

 

ケース1:待ち合わせ
あなたは、友人と待ち合わせをしている。今、待ち合わせ場所に向かっている。遠くから友人を見つけ、どうやら自分よりも先に到着していることが分かった。友人と目が合ったあなたは、小走りに彼のもとに向かう。


ケース2:事務所の中で
会社のオフィスで、あなたはパソコンからあるデータを印刷をする。そして、プリンターにその印刷物を取りにいくとき、バタバタと小走りになる。


どうやら日本人には、生まれながらこの忍者の精神を宿しているらしい。私は何度もこのような光景を見たことあるし、自分も上記の例以外で不要な「小走り」をしたことがある。

 

ドイツではこのようなことはあまり見かけない。なぜなら、多くの場合、小走りに急いでも意味がないからだ。

 

日本人のこの「小走り」は、第三者に「私は急いでます」のアピールのため行っていると思う。

 

一つ目の例では、おそらく、相手を待たせたくないという心理からか、あるいは「相手を待たせたくない」という気持ちを相手に表すために、小走りに急ぐ。


二つ目の例では、忙しく仕事をしています。暇ではないです。サボっていませんの間接的な主張かもしれない。

 

しかし、思うに、友達を待たさないために走っても、印刷物を高速で取りに行っても、せいぜい2秒か、3秒かの差だろう。急いでも結果はあまり変わらない。それは、意味の無いことだ。意味の無いことををすれば、当然、不思議に思われても仕方がない。

 

私は、自分が待ち合わせに遅れても相手の前で走らないようにしている。それぐらいのゆとりは必要だと思う。あるいは代替案として、大股でゆっくりと歩くのもよい。

 


3.聞いていますの「Yes/Ja」

日本語で相手の話を聞いているとき、「あなたの話を聞いていますよ」という合図の為に、「はい」あるいは「うん」を使うだろう。しかし、その調子で、「Yes/Ja」を使うととんでもない目に遭う。

 

相手の話を聞いている時の、「Yes/Ja」(抑揚が上がらない)は、相手の話をきちんと理解していますの意味だからだ。


それゆえ、「Yes, Yes」と連呼したあと、「質問があります(理解できていません)」というのは、話し手にとって、何とも奇妙なのである。

 

相手の話を理解していないが、まずは聞き続ける場合、「Uh-huh?」、「Yes/Ja?」と言わないと、自分が理解していないことが相手に伝わらない。

 


以上がドイツで注意すべき3つの仕草である。そんなことは知っているし、私はそんな仕草をしたことがない、というのであれば幸いである。しかし、私は、今でも少なからずそのような仕草をしてしまうし、できる限り避けるよう努めている。

 

しかし、言うのは簡単だが実際は仕草を変えるのは難しい。なぜならば、仕草とは、長年育つ中で身につけてきたものだからだ。故に、何に注意をすべきか理解をしても、現実はその通りにできない可能性が高い。

 

また、その時の精神状態にもよる。言語力が不十分で、自信が無い時にはついつい日本的な仕草に戻ってしまう。絶対的な言語力という自信に裏打ちされて初めて、日本的な仕草から解放され、ドイツで普通とされる仕草をやっと取れるようになるのかもしれない。

 

しかし、私にそんな日が果たしてくるのであろうかと悲観的に思いながら、今回のテーマを終える。