緑信号を渡る - どこのドイツだ!

在独歴約3年!思想の飴細工師が書き下ろす!

ドイツ語会話盗聴ー3つの場面ー

私しりぼうはドイツ人の同僚に囲まれて仕事をしている。はっきり言えば、彼らドイツ人同士の会話にはついていけない。一対一での会話ならともかく、ネイティブの会話の輪に入っていくのは、スピード、語彙力ともに、私のドイツ語では、まだまだである。

 

そんな中、私が唯一できることは、ドイツ人同士の会話を「盗み聞き」することだ。

 

それは、職場だけではなく、電車の中やカフェなどあらゆる場所で、しばしば聞き耳を立てている。今回は、スパイしりぼうが、いかにもドイツ人らしいと思った、お気に入りの表現を紹介したい。

 

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(2017年7月 ドイツButzbachにて筆者撮影)


1.遅刻
ドイツ人は、日本人と同様に時間に厳しい。ほとんどの同僚がきちんと会社の始業時間前までに、事務所へ到着する。それでも、交通渋滞や電車の遅延、寝坊(?)を理由に遅れて出社することがある。そんなある時、ドイツ人同僚はこんなことを言っていた。

 


ア) シチュエーション1

しりぼう:あれれ、まだ、あの二人は出社してないんだね
同僚A:ええ、そのようね。
しりぼう:なんでだろうね。
同僚A:彼らは時計を持っていないんでしょう。

 

 


イ) シチュエーション2
(その後、同僚Bが遅れてきて事務所に登場)

 

同僚B:おはよう!
同僚A:お昼の時間です♪(ドイツ語で、Mahlzeit)

 

※仕舞いには、遅れてきた張本人が、「お昼の時間です♪」と言いながら、事務所に入ってくるときもある。他のバリエーションとして、「たっぷり寝られたかい?」等もある。

 

 


2.おい!そこの宝物!
ドイツではパートナーに対して、親しみを込めて相手の名前ではなく、愛称で呼ぶことがある。最も、ありふれたものとしては「Schatz(直訳:宝物)」である。英語であれば、ハニーと等価であろうか。

 

基本的に、相手への親しさを込めて使うのだが、喧嘩や緊張した場面でも使うことがある。そんな時、非常に違和感がある。

 

あるカップルの会話
女:「私の宝物、台所からちょっと白いお皿をとってきてくれない」
男:「分かったよ。はい、そうぞ。」
女:「ううん、これではなくて、もう少し小さい方のお皿。」
男:「じゃあ、これかい?」
女:「宝物!一体、何をしているの!?これは、犬用のお皿じゃない!!」

 

怒ってりながら、「宝物!」と言われても、もはや全然、大事にされていない気がするのは、私だけであろうか。

 


3.直接的
ドイツ人は意見を言うのが、大好きである。しかもかなり直接的に言う。以下は同僚との会話である。


同僚A:あら、お茶を飲んでいるの?
しりぼう:うん、お気に入りはタイムのハーブティーなんだ。
同僚A:タイムティー?!美味しくないよね?!
しりぼう:そんなことないよ。結構美味しいんだ。
同僚A:風邪気味の時に、セージ茶を飲むことはあるけれども、それもまずい。もし、タイム茶を普段飲むとしたら、私にとっては、お仕置きだわ!

 

 


このような会話を見ると、内容は理解出来るのであるが、日本人が日本語で話しをしている時とは、話し方が大きく異なると感じる。


外国語を継続して勉強していて、思うことは、外国語は母語をそのまま外国語に変換していくだけでは、十分ではないという事だ。

 

その言語がもつ特有の言い回しを理解して、身に付けていくことで、ネイティブが話す言語に徐々に近づくことができる。

 

しかし、以前にも取り上げた通り「日本語になった3つのドイツ語」、ネイティブの言い回しをモノにした時に、母国語がしばしばおかしくなってしまうのである。