緑信号を渡る - どこのドイツだ!

在独歴4約年!思想の飴細工師が書き下ろす!

外国語学習あるある三つ

私しりぼうはドイツに来て早4年になる。長期滞在を伴う一時帰国を2回したため、厳密にはきっちり4年間、ドイツにいた訳ではない。とはいえ、日本帰国時にもドイツ語の学習は続けていた。
 
であれば、今回のテーマに差し支えることは全くないだろう。
 
すでに他の記事でも述べているが、私しりぼうが真剣に本腰を入れて語学を勉強し始めたのは、四年前にドイツに来てからだ。全くドイツ語を話せないゼロの状態から始まり、四年経った今、ある程度は自信を持ってドイツ語を使えるようになった。
 
ここでは、外国語を学習する中で、しりぼうが体験した外国語学習にありがちなことを紹介したい。
 
外国語を学ぶ人に少しでも共感を与えることができれば幸いである
 

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1.壮大な学習計画
すばりここで意味することは、実現不可能、あるいは実現困難な学習計画を立てることである。
 
例をいくつか挙げる。
 
単語帳を買ってくる。まてよ、1日あたり50単語を勉強すれば、1日50単語×30日で、1500単語学習できる。そうすれば、3ヶ月で約5000単語を習得できるではないか!
 
洋楽を聞き流して、すべて聞き取れるまで、骨の髄までしゃぶりついてやる!
 
よし!週末で倍の量を学習して、平日できなかった分を取り返すぞ!(平日のある日、特に金曜日の夜、しかもその日は勉強しない)
 
 
さて、自身の経験からすれば、このような熱意はあっという間になくなる。ほとんどこのような学習方法は続けられたためしがない。
 
ところで、ドイツ語は大変素晴らしい。そのような状況を端的に表す言葉がある。
 
die Anfangsbegeisterung
 
日本語に、直訳すれば「初期熱狂」とでも言えるだろう。
 
当初志していたあの目標はどこに行ってしまったのだろうか。あのヤル気に満ち溢れていたあの瞬間は何だったのだろうか。計画を立てている際、メラメラ燃えていたあの感情をいかに説明すればよいのだろうか。
 
 
いや、燃え上がってしまった。
 
ただ、そうとしか言い様がない。
 
語学の学習おいては、絶対に燃えてはならない。継続が鉄則である。
 

2.伸び悩みで絶望
勉強をしているのに、外国語で上手く伝えられない、相手の言っていることが分からない。
 
そんなことはしょっちゅうある。特に、自らを律し、語学の継続学習をしているにもかかわらず、投下した努力量に対して、能力が伸びないと凹む。
 
そもそも誤りの一つは、努力が能力に反映されるまで、「時差」があるということである。もう少し詳しく言えば、自分が想像や期待をするよりも、その学習結果の反映は遅れてやって来るという事である。
 
心理学のの世界では「プラトー現象」などと言うそうだが、私も経験的にその学習成果の「時差」を感じ取っている。
 
しかし、その「時差」を知らないとーいや知っててもー自らの言語力のなさに絶望する。ありがちな自己批判は、「俺はいったい〇〇年、勉強してんだか」である。
 
 
3.日本人の前で億劫になる
習い始めでよく感じたことは、日本人も含めて外国人と一緒に、英語やドイツ語を話していると、日本人が全くいないときよりも、なぜか話しにくいことがあった。
 
おそらく自分の中で、「下手な英語/ドイツ語を聞かれたら恥ずかしい」や「自分の英語やドイツ語をきどっていると思われたらどうしよう」と考えてしまうが故に、緊張してしまいうまく話せないときがあった。
 
しかし、自分の語学力にある程度自信を持つようになった時、あるいは、周りにどう思われているか気にしないようになった時-ある意味では空気を読まなくなったときー、「日本人がいる」という理由で、緊張をすることは少なくなった。
 
独断と偏見でざっと思いついた外国語学習あるあるだが、言語学習者であれば、どれかは経験したことがあるのではないだろうか。読者の方の中で、何か他のあるあるを思いついて、コメントなどで教えて頂ければ幸いである。