緑信号を渡る - どこのドイツだ!

在独歴4約年!思想の飴細工師が書き下ろす!

ビジネス英語・ドイツ語 頻出表現3つ 【メール編】

私しりぼうは仕事上、複数の言語を使っている。
 
例えば、同僚との会話はほとんどドイツ語である。客先の電話でも基本的にはドイツ語であるが、もちろん相手が日本人であれば、日本語であるし、ドイツ語圏以外の第三国であれば、英語もたまに使用する。
 
さて、今回、取り上げる内容は、ビジネスメールでよく使用される英語、ドイツ語の表現である。面白い事に日本語に直訳すると何だかビジネスにはそぐわない言い方になる。そのような表現を3つほど取り上げたい。
 
まずは日本語の直訳を紹介し、その後、英語/ドイツ語の表現を例文を用いて説明する。同時に使われる文脈にも触れる。最後に、日本語に意訳すればこうだろうと、結論づけたい。
 

f:id:midorishingo:20181221060211p:plain

 1. ~が追ってくる!

 
ストーカーの表現、
 
ではない。
 
 
使われる単語は、これだ。
 
follow / folgen
 
ビジネスの日常で、客先から問い合わせがあり、書類や情報を渡す必要がある。ただし、今手元にない場合、入手したのちに、客先に送ることになろう。そういった場合こういった表現が使える。
 
注文が確定したお知らせをする。その後、請求書が送られるという場面をイメージして頂きたい。
 
例文
Please kindly see attached our order confirmation.
The invoice will follow.
 
Anbei unsere Auftragsbestätigung.
Die Rechnung folgt.
 
直訳すれば、添付の注文確認書を確認のこと※1請求書が追ってくる。
 
請求書が追ってくる。という言い方はなにか珍妙な気がする。ただ、ヨーロッパ言語にはたびたびこのように、無生物を主語にしても成り立つ表現が多い。こういった部分は日本人が最も苦手とする項目の一つだろうー少なくとも、しりぼうは苦手だ。
 
日本語に意訳すれば、上記例文は、
 
注文承りました。請求書は追って送付致します。
 
もちろん請求書の部分を書類やレポートなどに取り換えても使える。
 
 
2.帰ってくるからね!
 
母親が、別れ際の我が子にに言うセリフだ。
 
いや、英語もしくはドイツ語であれば、ビジネスでも使えるのだ。
 
1と使えるシチュエーションは似ている。何か確認が必要で、確認後、必ず客の元に戻ってくる際などに使える。
 
客先から問い合わせがあった。しかし代理店に詳細を確認する必要がある。あなたは、代理店と確認した後、再び顧客に回答をする。
 
Come back to you / wieder auf Sie zu/kommen
 
例文
Thank you for your inquiry. Regarding to the detail, I have to check with our agent.
I will come back to you, once available.
 
 
Vielen Dank für Ihre Anfrage. Bezüglich der Details, muss ich bei unserem Agent nachfragen. Ich komm wieder auf Sie zu, sobald bekannt.
 
日本語であれば、
 
お問い合わせありがとうございます。詳細については代理店と確認を致しますので、分かり次第、ご連絡致します。
 
というところか。
 
 
3.緑信号!
私のブログのタイトル、ではない。
 
green light / grünes Licht
 
緑信号とは、日本語の青信号を意味する。そこから転じて、「絶対に安全なモノ」の象徴としても使える。とりわけ、ビジネスの場面では、「念のための確認や了承」のカジュアルな言い方として、定着している。
 
Please give me your green light.
Bitte geben Sie mir grünes Licht.
 
直訳すれば、「緑信号下さい!!」だが、ニュアンス的には、「(誤りが起きないように)あなたからの確認/承認が欲しいのですが」ぐらいの意味である。
 
さらに、赤信号に変えても「禁止/不許可」の意味で使えるだろう。
 
もちろん、更に畏まった表現はある。相手にもよるだろう。しかし、何度も連絡を取り合っている顧客や同僚であれば、非常にカジュアルに使え、何ら問題なく使えるだろう。
 
以上、私しりぼうが非常に使うビジネス英語&ドイツ語表現を紹介した。読者の方で、他のお気に入りの表現もしくは口癖のように使ってしまう便利な表現を教えて頂ければ幸いである。
 
 
※1:英語/ドイツ語で若干異なる。